税理士になる方法はいくつかある。
試験を受けて合格するのが一般的だと思っていたが、税務署から転向するというのも一般的なルートだ。
何十年か働いていると税理士資格をもらえるらしい。
会計士や弁護士になると税理士の登録も可能だ。
あとは、大学院で税法か会計学なんかを専攻すると、税理士の試験科目がいくつか免除される。
試験を受けて合格するには
全部で11科目あり、このうち必須と定められている2科目と、必須選択科目2科目から1科目、7科目のうちから2科目合格する必要がある。
(必須)簿記論、財務諸表論
(選択必須)法人税法、所得税法
(選択)消費税法または酒税法、相続税法、国税徴収法、事業税又は、住民税、固定資産税
試験のシステム
5科目は一度に合格する必要はなく、毎年1科目取得とか、10年かけて5科目取得して試験に合格するとか人それぞれだ。
試験は年一回8月の1週目の火、水、木に開催される。
合格発表はその年の12月頃だったと思う。
試験の内容
科目ごとで異なるが、概ね税法ごとの計算問題と、論文問題で構成されている。
計算問題は法人税なら法人税額を計算して、相続税法なら相続税額を計算した記憶がある。
論文は出された問題に条文を記述する。
なので、条文を暗記する必要がある。
難しいのか
合格率はあまり高くない。
1科目ごとの合格率は10%切るくらいで、毎年の5科目合格者は2%くらいらしい。
ただし、受験者には勉強していない方とか、記念受験の方も含まれるので合格率はもう少し上がるはずである。
実際に受けた感想としては、根気さえあればなんとかなるというのが感想だ。
試験は計算と論文があるが、計算は過去の問題を暗記して、条文はとにかく暗記してしまえば試験で何とかなる状態になる。
発想力や、クリエイティビティはなくて大丈夫な試験だ。
受験者が減っているらしい
税理士の受験者が大幅減らしい。
見てみると、私が受けていたころで5万人だったのが、2017年では3万人になっている。
確かに減りすぎだが、私が受けた頃が就職氷河期の末期で、今はどこも人で不足で就職にあまり困らないという状況が受験者減の1つの原因だと思う。
就職できるのにわざわざ試験を受ける大学生はなかなかいない。
ただし、売り手有利の就職市場だが、こういった場合、就職した会社で40代、50代を迎えたときに荷物にされる可能性が高い。
これを見据えて、大学生のうちに税理士や会計士の試験を受けるというのもありかもしれない。
税理士面白いのか
個人的には自由なので面白いと思う。
大学生の頃の税理士のイメージは電卓をたたいて、一日中机に向かっている感じだったが、そんなことはない。
お客さんに会うのが好きであれば、そういう仕事ができるし、事業の再生がしたければそれも選択できる。
もちろん、一日中机に向かう働き方も選択可能だと思う。
外国と関わりたければ国際税務という選択肢もある。
私の場合、大学生の時のイメージのまま受験をして就職をしたが、この辺はいろいろあることを知ったうえで受験する方がいいと思う。
税理士試験に合格したのが10年くらい前で、そのころの写真があった。
あまり変わっていない。