卸売業や、小売業、飲食業、製造業と大抵の業種では、物を仕入れて売ることで成り立っている。
自ずと仕入れてから売ることになるため、先立つものは金ということになる。
仕入れたものが売れると、お金が増える。
増えたお金で仕入れて、また売る。うまくいくと売上が増えていく。
仕組みはシンプルだけど、業種によって勝手が違ってくる。
卸売業や製造業の場合は売上金が2ヶ月、3ヶ月先となることが多い。
小売業や飲食業の場合は仕入れたものが売れないリスクが高い。
資金のやりくりを先まで見る必要がある
卸売業の場合、売上があったけど、お金の入金が先で、その間に大きな取引を受注してその仕入れをしてしまい、支払いに苦慮するということがある。いわゆる黒字倒産ということにもなりかねない。
大きな注文は事業拡大のチャンスではあるが、資金のやりくりが曖昧だと、果たしてチャンスに乗るべきかどうすべきか判断できない。
安定的に事業を運営するためには、週単位、月単位、半年単位くらいでの資金のやりくりを見ておく必要がある。
どうやって資金繰りを見るか
通常、会社の利益は売上から仕入れや経費から差し引いて計算する。
ただこの場合、売上の実際の入金が数カ月先だったりして、利益=会社に今あるお金ではないため、
実際の入出金ベースで資金繰りを見ることになる。
銀行からも借りる
資金のやりくりで、入出金の予測がつくが、それだけだと大きな仕入れに対応することはできない。
まとまったお金が必要になる。まとまったお金は、会社が利益で蓄積するか、金融機関から調達するのが一般的だ。
あとは、出資を募るというのもあるが、上場会社でない場合は難しい。
創業間もない会社の場合は利益を貯めるどころではないので、金融機関から借りることになる。
事業計画と返済可能資金の試算、資金繰りなどを作って、金融機関からお金を借りる。
先立つものはお金ではなく、事業
事業があるからお金が生まれるのか、お金があるから事業が生まれるのかというジレンマがあるが、
お金持ちの人や会社でない場合は、事業ありきということになる思う。
最近のNECや東芝みたいにお金がお金があっても事業(と経営陣)がイマイチで、傾いてしまうこともある。
5年前の5月の写真。
当時31歳だった私はトレイルランニングに凝っていた。
このときは生駒山から交野の私市の方まで走っていった記憶がある。