事業承継関係の仕事やデューデリジェンスの仕事をしていると、後出しに巻き込まれることがある。
前職では事業承継にあたっての諸問題(少数株主の整理や株式持ち合いの整理など)を解決しつつ、株価を見つつ、次世代へ株式を移動させるというようなことをよくやっていた。
銀行からの紹介を受け、提案書を持参して説明に伺うのだが、提案後に様子がおかしくなることがよくある。
顧問税理士に相談した
様子がおかしくなり提案を断られる理由として多いのは、今回は見送るという答えなのだが、実情としては顧問税理士に相談し、顧問税理士は提案書を確認して自分でもできそうだということで、提案ごと持っていくというのが少なからずあるようだ。
実際のところどのくらいの割合かは分からないが、顧問税理士の方が安くしてくれるからということで露骨に断られたこともある。
確かに嫌な気分になるのは分かる
自分が税務顧問をしている法人にコンサル会社が来て、提案をしているのが分かると悔しい気持ちになるのは理解できる。
私ならコンサル会社の提案書の粗を徹底的に洗い出して悔しい気持ちをぶつける(笑)
さすがにパクるのは気が引けるので、提案がよりよくなるように協力するのがクライアントにとっていいのかもしれない。
クオリティ面は怪しい
提案を拝借したとして、クオリティは未知数だ。
課税関係、法人税申告書への影響、今後の届出、株主への影響など見るところはたくさんある。
所長は口だけで、手を動かすのは担当者という場合も多いと思われる。
話は変わるが、以前顧問税理士が頑なに提案事項を拒否するということがあった。
リスクや顧問先のことを思って拒否するならいいのだが、自身の誤った知識によると課税が発生するのでNGという理由だった。
最終的には協力する
後だしする税理士とかは、気分が悪くなるので視界に入ってほしくない。
さすがにスキームに問題があったり、メリットが少ない場合などはクライアントへ説明したうえで、コンサル会社と面談するなどすればいいと思うが、こっちの方が安くできるということでこっそり後出しをしたりするのはどうかと思う。
またそれに乗っかるクライアントも同様だが、グダグダと文句を言ってもしょうがない。
こういう場合は追いかけても仕方がないので縁がなかったと思って次に進むのがいいと思う。
家の近所の緑具合が加速している。