中小企業にとって目の上のたんこぶというか、いざというときに邪魔になるのが株式だ。
普段は特段存在感がないが、相続や経営者の交代などのイベントがあると存在感を発揮する。
意外な相続税額の原因になったり、相続人間のもめごとの火種になる。
個人的にはこういった株式は経営者が保有すべきものと思う。
親族にまんべんなく持たせたり、取引先に持ってもらったりしている所があるが、こういった状態はいざというときに障害になることが多い。
株式とは
会社は社長や役員が経営して、従業員が働くことで成り立っているが、会社自体を所有しているのは株式を持っている人になる。
なので、株式はその会社を所有する証拠になる。
所有する割合が大きければ、会社に与える影響も大きくなる。
経営者が社長で、所有は遠い親族という状態になると、仕組みを知っている人であれば経営の邪魔をしたり、会社の経営を乗っ取ったりすることができてしまう。
一澤帆布という布製のカバンを製造販売しているところでも、株式が原因で壮大な兄弟げんかが繰り広げられている。
そんな株式なので、一子相伝みたいな感じで引き継いでいくのがやはりいいような気がする。
株価の引き下げ
業績のいい会社は株式の価値も高い。
価値が高いまま引き継ぐと税金がとてもかかるので、みんな何とか株価を下げようとする。
下げる場合のポイントは以下になると思う。
①純資産の引き下げ
②利益の引き下げ
③配当の引き下げ
④売り上げ規模の拡大
細かい説明は省くが、この辺を考えながらいろいろな策を実行することで株価が下がる。
下がった段階で、事前に検討した移動方法を実行する。
多少税金がかかってもいいのじゃないか
第三者的な立場からすると、株式を承継して会社の代表に就任すると役員報酬を取ることができる。
また退任時には役員退職金を取ることができる。
経営には責任が生じるが、お金の面では自由になることが多いと思われる。
なので、まあ多少税金がかかってもブーブー言わずに事業に取り組めばいいと思う。
キャンプにでも行って川で泳いだりしたい。