誰にも理解されない年末調整

年末調整の書類が書きにくいといろいろなところから聞く。

そもそも、所得を書かせる時点で間違っているのだと思う。

所得は給与であれば、源泉所得税を控除前の額面金額から、給与から差し引ける金額を差し引いた後の金額だ。

年末調整をしているとこれは今年に限らず、所得の部分に収入を書いていたりする書類をよく見る。

 

書類の意味


今まで2種類だったが、今回から3種類の書類になった。

保険料控除申告書と配偶者控除申告書、扶養控除申告書である。

保険料控除は生命保険料控除などの集計を書類。

配偶者控除申告書はその名の通り、配偶者控除の判定と控除額の計算をする。

扶養控除申告書は子供や、同居の親などを扶養している場合に、これに記載することで扶養控除の判定などをする。

今回、配偶者控除申告書というのが増えた。

これのややこしいのは、やっぱり所得の意味が分からないからというのと、12月までの所得の見積額を書けという部分、配偶者の所得を記載するというのも、配偶者から聞く所得が収入なのか、所得なのかが伝聞なのでよくわからなくなったりして、全体的によく分からないという状態になっている。

配偶者控除に働いている本人の所得の上限が設けられたり、本人の所得額に応じて配偶者控除などの控除額が変動する仕組みになったのを書類に反映させたのがややこしくなった原因のひとつで、おおもとの原因は所得の説明が不足しているからだと思う。

 

現状での対応


給与所得計算のサイトがあるので、ここに金額を入れて把握すればいいと思う。

あとは、書類にはそれぞれ意味があるのでそれを踏まえて書類を書けば何となく埋められると思う。

埋めてしまえば提出してしまえばいい。

 

そもそも


今時書類で*がついている部分の裏面注意事項を読みつつ書類を完成させることがおかしいのだと思う。

国税庁側でサイトを作って、各人で簡単に書類を作成するシステムを作ってほしい。

というか年末調整をなくせばいい。

各人で確定申告をして、そのデータに基づき会社側に還付金入ってきたり不足額の連絡がいって、それを従業員に配布等するということにすれば問題なさそうだ。

法人番号や、個人番号があるので紐づけはしっかりできると思う。

あと、個人番号で夫婦の紐付けができるなら、双方で確定申告させて、条件が一致すれば自動で配偶者控除するということにすればいい。

本当は年末調整や確定申告しなくていい環境が理想だ。

初期設定すれば勝手にこの辺の手続きをしてくれる何かを誰か開発してほしい。

 

誰にも望まれていないし、理解もされていない恐怖の年末調整。

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