個人事業の場合、1月から12月を1つの単位と考えて利益を計算する。
計算した利益をもとに税金を計算して、翌年の2月15日から3月15日までの間に税務署へ申告をする。
これがいわゆる確定申告と呼ばれるものだ。
呼ばれるものだといいつつ、私は税理士の仕事をし始めて、ようやくこの仕組を知った気がする。
税理士試験の専門学校に通っていたときも、税法は知ってても仕組みは知らなかった。
大方の人は、事業を始めると確定申告というものをしなければならないというのは認識する。
なので書籍を購入したり、知り合いの税理士に相談して初めての確定申告までたどり着く。
ただ中には事業を始めたけど確定申告なんて知らないので申告せずに突き進む方もいらっしゃる。
こういう方に対して、なぜ申告しないんだと責めることはできないと思う。
学校で教わるわけでもないし、事業を始めても指示があるわけではない。
ただ、責めることはできなくても税務署はやってくるし、納税は国民の義務であるで、なんとかしないといけない。
こういった場合、過去にさかのぼって申告をすることになる。
罰金も延滞税がかかるくらいだ。なので税務署へ申告する金額だけだと、「こんなものか」と思ってしまう。
思ったのもつかの間、税務署への申告が済むと、その申告情報が市町村へ回される。
そうすると市町村は住民税を計算して、納付してくださいと通知をしてくる。
また市町村は健康保険の管理もしているので、当然これまで所得無しで計算されていた健康保険は計算し直される。
そうなると1つずつの負担はそれほどでもなくても、積み重なってかなりの負担になってくる。
これが3年分、4年分となるとちょっと大変になる。
なので、うすうす確定申告の存在に気づき始めたら早めに対応するのがいい。
放っておいてずるずると行くのが一番ダメージが大きい。
放っておいて税務署が来なければラッキーという考え方もあるが、それはご自由にすればいい。
先日、ある団体の依頼でカレー弁当を作った。
チキンカレーや豆カレーとスリランカのおかずなどを詰め込んだ。
蓋をして置いておくと、蒸らされて全体がご飯に馴染んで美味しくなる。