年末調整の仕事をコツコツと毎日している。

クライアントから入手した資料を年末調整のソフトに打ち込む単純作業だ。

仕事をしている気分になるし、目も肩も疲れるので、達成感があるのがいいところ。

追われる仕事が多いほどこういった単純作業に逃げ込みがちだ。

実際には年末調整の作業なんてしなくてもいい環境ができるはずだといつだかのブログで書いたが、自分自身でも作業軽減のための仕組みを考えようと思った。

 

年末調整の入力をしていて思うこと


クライアントから入手する書類にいろいろ不備がある場合が多い。

所得の欄に収入が書いてあったり、一般の生命保険の欄に個人年金額を書いていたり。

原因はやっぱり複雑さにあると思う。

極論をすると生命保険料控除も扶養控除も配偶者控除もなくせばいいと思う。

というかマイナンバーがあれば、国税側で管理して還付なりで対応すればいい。

控除が何もない状態で申告させて、3月15日の確定申告後、データを集計して各人に還付なりすれば問題解決だ。

あと給与計算のソフトの時点でいろいろあるので、もうこれは国がソフトを作って統一したのにすれば色々解決しそうだ。

 

文句言ってても仕方ない


文句を言ったところで何も解決しないので、自分でできることをしようと思った次第。

あと若干寒気がするので風邪のひきはじめのような気がする。

もうすぐお正月だ。

誰にも理解されない年末調整

年末調整の書類が書きにくいといろいろなところから聞く。

そもそも、所得を書かせる時点で間違っているのだと思う。

所得は給与であれば、源泉所得税を控除前の額面金額から、給与から差し引ける金額を差し引いた後の金額だ。

年末調整をしているとこれは今年に限らず、所得の部分に収入を書いていたりする書類をよく見る。

 

書類の意味


今まで2種類だったが、今回から3種類の書類になった。

保険料控除申告書と配偶者控除申告書、扶養控除申告書である。

保険料控除は生命保険料控除などの集計を書類。

配偶者控除申告書はその名の通り、配偶者控除の判定と控除額の計算をする。

扶養控除申告書は子供や、同居の親などを扶養している場合に、これに記載することで扶養控除の判定などをする。

今回、配偶者控除申告書というのが増えた。

これのややこしいのは、やっぱり所得の意味が分からないからというのと、12月までの所得の見積額を書けという部分、配偶者の所得を記載するというのも、配偶者から聞く所得が収入なのか、所得なのかが伝聞なのでよくわからなくなったりして、全体的によく分からないという状態になっている。

配偶者控除に働いている本人の所得の上限が設けられたり、本人の所得額に応じて配偶者控除などの控除額が変動する仕組みになったのを書類に反映させたのがややこしくなった原因のひとつで、おおもとの原因は所得の説明が不足しているからだと思う。

 

現状での対応


給与所得計算のサイトがあるので、ここに金額を入れて把握すればいいと思う。

あとは、書類にはそれぞれ意味があるのでそれを踏まえて書類を書けば何となく埋められると思う。

埋めてしまえば提出してしまえばいい。

 

そもそも


今時書類で*がついている部分の裏面注意事項を読みつつ書類を完成させることがおかしいのだと思う。

国税庁側でサイトを作って、各人で簡単に書類を作成するシステムを作ってほしい。

というか年末調整をなくせばいい。

各人で確定申告をして、そのデータに基づき会社側に還付金入ってきたり不足額の連絡がいって、それを従業員に配布等するということにすれば問題なさそうだ。

法人番号や、個人番号があるので紐づけはしっかりできると思う。

あと、個人番号で夫婦の紐付けができるなら、双方で確定申告させて、条件が一致すれば自動で配偶者控除するということにすればいい。

本当は年末調整や確定申告しなくていい環境が理想だ。

初期設定すれば勝手にこの辺の手続きをしてくれる何かを誰か開発してほしい。

 

誰にも望まれていないし、理解もされていない恐怖の年末調整。

年末調整はなくていい

年末調整の準備がそろそろ始まる。

会社で働いている人とかは会社から用紙が配られて、記入して期限までに提出しないといけない。

年末調整はおおむね以下について記入したり書類を添付してたりする。

①保険関係の記入と書類の添付

②配偶者の所得の状況

③扶養している人の情報

混乱が生じるのは配偶者の所得の状況が収入と混同されている部分だろうか。

生命保険の新、旧の部分なども記入していただくと間違えていることが多い。

あとは配布される用紙に来年の年数が入っているのも違和感があるのではないだろうか。

そもそも年末調整は、何かのはずみでお金が返ってくるイベントという認識しかない人も多いと思う。

年末調整はいろいろおかしい。

 

紙に書かせるのがおかしい


今まで配布される用紙は2枚だったが、今回から3枚になる。

超細かい文字でいろいろ書いてあって、裏面にはびっしり注意書きがある。

正直見る気にならないし、どこから手を付けていいのか分からない。

手書きさせるのではなくて、システム上で必要事項を入力すれば書類が作成されるようにすべきだと思う。

配偶者の所得も、収入を入力すれば自動で所得を計算するくらいは簡単にできると思う。

あるクライアントではアンケートフォームを渡して記入していただくという形をとるところもある。

ただこの場合紙のデータから転記するので少しめんどくさい。

個人的できるそうな範囲だと、Googleの入力フォームに入力するとそれがスプレッドシートに送られれば、いろいろと楽になる気がする。

 

年末調整の制度自体もおかしい


年末調整は会社内で従業員の所得税などの年間の税金の精算をさせるシステムである。

前もって源泉徴収という形で税金を先取りしておいて、年末に確定した給与の額で税金を計算して差額を精算するというのが大まかな流れだが、確定した給与の額で税金の差額を精算する部分は従業員各人に任したらいいと思う。

さらに言うと、年末調整のためにいろいろ書かせるなら、この部分を国税庁にある確定申告コーナーで各人にさせてしまえば済む話だと思う。

会社からは年末調整前の給与データを税務署に送らせて、あとは確定申告していない人がいれば、税務署が連絡するという形にすれば税務署もとりっぱぐれがないような気がする。

会社員の方も納税意識が芽生えていいのではないだろうか。

 

納税意識(笑)


サラリーマンの時は全くなかった。

源泉徴収に住民税、社会保険料。

税理士だったが、これらがどういうものなのかはっきりと把握していなかった。

自分自身でするようになるとよくわかる。

そして、結構いろいろと負担していることに気づくはずだ。

所得税の扶養控除と社会保険の扶養の意味も分かると思う。

納税意識がなかった頃の私